白い巨塔

を精さんに勧められて見る。「ありがちな病院もののドラマ」くらいの認識でいたわけだが…

ヤベェ、超面白いですよ(・∀・)

見たことない人のために書くと(ネタバレしてないはず、たぶん)このドラマは病院を舞台にして、権力争いの中でのし上がっていくという話なんですね。主人公の財前(唐沢寿明)は大学病院の助教授。彼は誰にも負けない技術と、野心を武器に次期教授の座を狙っている。だれの目にも彼が次期教授であることは明らかだった。しかし現在の教授の東(石坂浩二)は財前への嫉妬から彼へ嫌悪感を抱いている。はたして財前は教授になれるのだろうか、というのが話の大筋。後半に向けて彼らの確執はどんどん大きくなっていき、それに伴って誰が味方で誰が敵かといった複雑な人間関係がでてくる。まさに政(まつりごと)、政治なわけです。

登場人物も個性的で、財前の同期で同じ助教授ながら医者として患者を救うことに全力を燃やしている里見(江口洋介)や、財前を教授にするために裏金を配りまくる義父の又一(西田敏行)などなど、とにかく一クセも二クセもある人ばっかり。個人的には又一さんのキャラがわかりやすくて面白いっす。相手の懐に札束ねじ込んじゃう時代錯誤間が最高です。ズラがずれてるしw

そんなこんなで結局丸一日かけて第1部を最後まで見たんだけど、8時間以上見てたに全然飽きなかった。飽きっぽい自分にしては本当に珍しいことだ。途中から「自分ならどうするか」という視点でみてたんだけど、オイラは財前みたいにあそこまでガッつけない性格だから絶対教授にはなれないと思った。じゃあだからといって里見みたいに権力とか力に目もくれず、自分の信念を通せるかと言われるとそれも自信ない。そういうところが凡人なんだなぁと痛感してちとブルー。

2部は現在進行形なので今んところどういうオチになるのかはわからないけど、
財前が権力争いに敗れる⇒里見は成功する⇒あぁ、やっぱり無欲が大事ね
という安易な結論だけはやめて欲しいなと思う。とにかく見てない人は是非見てください。